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哲人哲語 序

人間の完成は ただその完成をもたらすに十分なる生活を

することのみによって達せられるという平凡な原理私は

闘病生活のうちに体得したのであった。


一例を手習いにとってみてもすぐにわかることなのである。

手習いは書の上達を目的としてなされる


そして現に手習いをすれば書は上達する

しかしそれは手習いしつつ上達しつつあるのであって

手習いしている間は少しも上達せず 手習いをやめた瞬間に

こつ然として上達するわけではない

すなわち手習いなる修は 上達なる証そのものに他ならないのである





天風先生の説かれる哲理を単なる知識として脳裡に貯蔵する

だけでなく 直ちに生活の上においてこれを実践に移すということである。

ひたすら実践するということである



岩松三郎
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by florence18 | 2014-08-27 18:44 | *how to 6

新箴言30

反省ということは 自己自身を正しく進歩向上せしむる

人生の最良なる要諦である



『人間が生まれながら賦与されている可能力なるものは 極端な例は除いて

その煥発の方法が合理的であれば 正に驚異に値する高度なものを

発現するものである

ところが現代の文化人は この尊厳なる真理と事実に対して

情けないほど無自覚で いささかも自己の可能力を煥発しようとしないで

“やれ自分はこのことは苦手だ”とか あるいは“いくら一生懸命にやってもできないのだから

このことは自分の性に合わないのだ”とか また中には“人間にはそれぞれの

生まれつきというものがあるから 能力もまたそれにしたがって差があるのが

必然だ”と さもそれが何らの間違いのない正論のように自説に固執して

真理から断定すると むしろわらうべきほど陳腐でずさんな曲論や独りよがり

のこじつけの駄説を蝶々として(よくしゃべるさま)のべて 自分を弁護しようと

する人が多い



そしてその種の人々に限って自分の能力全体量の半分も使っていない

すなわち自己の可能力をフルに使っているつもりで 実はせいぜい

その四割内外しか使っていないのである』


人間の本来の面目を説法したとき 人の本来の面目は創造的なものである

そのゆえに人間が万物の霊長としていっさいの生物を凌駕して優秀なる

能力を 生まれながらにして賦与されているのはこれがあるがためである

しかし特におろそかにできないことは その賦与量はいささかも差別のない

公平なものである

そしてこれぞまことに侵すことのできない宇宙真理なのである
、と説破した。



したがってこの一事を考量されても あえて他言するまでもなく

自己の現在使用している能力に対する反省が厳格に行われて

その是正が確実に施されるなら いっさいのすべてはことごとく可能に転換され

収握されることも(自分のものとする)また必然自明のことと監督されると信ずる



事実において 反省なき人生に活きる人が多くなればなるほど この世の

進歩も向上も不本意ながら往々にして空転に終わるべく余儀なくされる




それゆえ機会あるごとに反省の要を自己が実行することはもちろん

縁のある人々にも説示して 世の人々の人生に正しい光明を

点ぜられんことを心より熱望する次第である




Reflection is the best meas of life to advance

and improve rightly ourselves.



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by florence18 | 2014-08-12 19:47 | *how to 6

新箴言29 

心身統一の達成を志すものは感応性能の積極化ということには

限度がないということを忘れてはならない



心身の統一法とは 適者生存(人間が人間らしい生き方をすること)の真理に遵い

心身一如の新事実を現実化し 人生に欠くべからず健康と運命を確保し

再度繰り返すことのできない我々の人生を 事実生きがいのあるものとし

その全生涯を如実に有意義にすることを終始一貫その全目的としていることは

われら天風会の全会員が知り尽くしているところである



そしてその根本原則として 心と身体を統合する唯一の中枢たる

神経系統の生活機能を極めて順調に作用させることが その第一の要諦であるということ

しかもこの目的を現実にするには 何をおいても精神生命の生存を厳として自然法則に

のっとって処理することがその先決的要訣であるということ

またさらに精神生命の生存を自然法則に則って処理するということは

換言すれば 精神生命の本然に即応して いかなる場合 いかなることにも

その心的態度をあくまで積極的に堅持してかなければならないということ

これらはみなさんには敢えてよけいな言葉を言わなくても 理解していると信ずる




過去の話ではあるが 終戦前に兄弟2人で入会し 相当熱心に来会しているうちに

兄なる人の方が『俺はもうすっかりわかって完全に卒業したから そうちょいちょい

行かなくともよい』と弟の誘いにも応じなくなった

そしてふとした感冒におかされたのが原因で結局急性の肺炎でついに落命してしまった


後日その当時の看護の人々の話によると 感冒のための発熱の際など 神経過敏になり

看護の人々も呆れたほど心の弱さを暴露していたとのことであった



これは古い仏道の説教の語句の中にも厳しく戒めてある通り

『悟れたと思った時が迷いなり』というのに該当する



というのは 人生には もう完全に理解したとか あるいは卒業したとかいうことは

ありえないのである。否断然あり得ないのが人生である。

否 否 人生とはそんな単純なものではないのである




『いきぼとけ』とも言われた禅家の名僧であった石川素童師すら

65歳のときに天風会に入会したとき 素童師より20年も若年であった筆者が

『貴僧はすでに悟入徹底の方とお見受けするが 何の必要があって 後輩者の説を

聴こうとされてるのですか?』と質問したところ

素直に『悟入徹底未だし いわんや説法の実行に於いてをや』

さらに『人生と言うものはなかなかもって悟れるものではござらん』としみじみと

言われて亡くなる間近まで熱心に聴講されていた


その真理に対する謙虚な態度は 演檀上から思わず合掌したい気持ちにしばしばならせれた

という 私には価値の高い思い出がある

そして私の降壇後 親しく私の傍らに来られてうやうやしく合掌礼拝されて

『今日もまたありがたいかな。煩悩心が洗われました』

と心の底から感謝されるには 当時まだ若輩だった私は 思わず内心忸怩(じくじ)たるものを

(恥じ入るさま)しばしば感じ いっそう自己の研修心に拍車をかけたものである




事実において こういうえらい人というものは 決してできたとかあるいは徹底した

とかいうことを かりそめにも口にしない



およそ人生道に果てしないということを充分に悟られているからで それもこれも

要約すれば 前掲の箴言に記載のとおり 人の一番大切な心の働きを左右する

『感応性能』なるものが その積極化を強要する点において 何らの限度がないからである



換言すれば 久却永遠の宇宙生命と相対比例の下に まことにそれは

脅威に値する無限的な存在以上の実在があるがためである



さすれば 普通の場合 ともすれば忘れがちな人生の大消息を思いを新たにして

さらに心に受け入れ さらにひとしおの努力に鞭打って 感応性能をいやが上にも

的確に把握することのできる人生の幸福をわがものにしていこうではないか








If you aim at the achiebement of unifying your mind and body,

you must not forget the fact there is no limit to making your

susceptibility positive and constructive.
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by florence18 | 2014-08-12 16:07 | *how to 6

新箴言28 人の世のために

人は自己のために活きると同時に

また常に 人の世のために 活きることを忘るべからず


『理屈は充分理解して『わかって』いるが なかなか人の事にまで

手が延びぬわ』などと平然と言う人すらある



その当時の私は人のことを考える気持ちなどいささかもなくらいに

自分の病苦に苦しんでいたものだから『病が回復してから

人のことを考えましょう』と平然としていったものである


すると『現在でも考えられるじゃないか?』

というから 『現在そんな余裕なんか私の心にありません』

といったら 『君は情けない人だね、自分がやるせない病苦を感じたら

こんな苦しみを他の人が感じたらどうだろう?さぞ辛いことだろう…

でもこの苦しみを自分だけで味わっているのがせめてもの幸いだと

思えないかね… いいえ!そう思うような人間らしいゆかしい他愛心が

心に燃えてくるともっともっと早くその病も回復するのだがなぁ』

と熱意を込めていわれたとき はっと私はなにか厳しいものを心に感じた




それもそのとき以前の私なら あるいはその尊い言葉を一笑に付して

何ものも感じなかったかもしれない

詳しくいえばそのとき以前の私は医科学のみを先攻したしただけに

心の態度と自然良能の密接な関係などどいう物質科学以上の

純粋科学のあることを認識していなかったからである

しかし幸いにもその言葉を耳にしたときは 物質科学以上の純粋科学に

ようやく目覚めかけていたときだけに すなわち科学的迷妄に相当の

自覚を感じていたときだったから 実際はっと大きい手ごたえを心に

感じたものである



であるからそれからというものは 同じ痛みでも苦しみでも

これが自分ひとりのくるしみであり 痛みであるのがせめてもの幸いだ

この老人にもしこの苦痛があったら さぞや可哀想であろうと

私の傍らに日ごろ親しく近侍している老爺に思いやりの心を

かけるように発心して以来 まったく不思議なほど

苦痛も軽減してきて 回復度も目に見えるようになってきたのである

そして今更精神態度の生命力に及ぼす実際を事実に体験させられて

驚いたものである




しかし諺にもいうとおり 事実が最後の証明者である

まったく一事が万事のたとえのとおりで こうしたことが

反省のきっかけとなって 心の態度の改善に心がけて以来

今やまさに誇るべき健康美と運命境に恵まれるに至ったのである




そしてひたすらに自分の幸福を思うにつけて 人々の幸福を

思わざるをえない思いやりの心情が自然と私の心に湧き出てきて

この聖業を思い立って以来現在に至るまで おかげにも半世紀にわたって

人の幸福のために 堂々としていられるという至幸至福の日々を送りえている



それだけに皆さんにおいても 要はこの箴言にあるとおり

もちろん自己のために活きる方策や方法に努力する必要はないがしろに

できないが と同時に常によきにつけ悪しきにつけ 人の世のため

人々の幸福を考えて いいかえれば思いやりの心を豊かに

自分の心のものとしてほしい

他の人々もあなたと同様に尊い生命に活きているのであるから












Man should not forget that while

he lives his life for his own interest,

he must live always for the benefit of society.




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by florence18 | 2014-08-08 19:18 | *how to 6

新箴言25 謙虚の心

真の幸福は現在感謝を実行する謙虚の心から期せずして招来される




安生打座法を実行すれば 極めて容易にこの問題の

消息をその心意識に感得することができる

安生打座法を真剣に実修すると 自然的に心意識領域の

完全払拭が現実になる結果 宇宙創造の根本主体に実在する

無限で不変不朽な かつ建設的なる創造の力(ヴリル)という

尊厳なるものと心意領域が不可分に結合し その当然の帰結として 

あらゆる心理を極めてスムースに感得する



精神科学的に説明すると 意識中の霊性意識が発現してくるがためである


そして同時に 生命の生存に対する現在状況のいかんにかかわらず 

その存在に満足の感謝を心して感じさせることが 幸福招来の何よりの

先決問題であるということがわかってくる





もっと分かりやすく言えば 健康に故障があろうとも 

また運命に思うようにならないことがあろうとも 

いかなる場合に対しても そういうときに 

なおかつ活きていられるという大きい事実を感謝する

心を持つということであるということが自然と悟れるのである

こうした心こそ いわゆる謙虚な心という

いいかえると 何らのわだかまりもない純一無雑(心が純粋で雑念のないさま)な

人間だけが持つ最高の気高い心なのである



であるから 現在運命なり健康な利 そればかりではなく何事かに

不平不満なりあるいは不如意を感ずる人は とにかくそのことがらに

拘泥する(こだわること)心を まずは感謝と満足の方面へと振り返る

心的態度をとることである


ただひたすら実行するのみである

そういうわけで 不幸に直面したらまずその不幸にしても

なおかつ生命を失わずに現在活きていられることを感謝することに

心を振りむけるべきである

そうするとそうした心がけ自体が幸福を招いてくる原動力となるのである




*『天は自ら助くる者を助く』という真理が また絶対に侵すことのできない

状態で実在するのであるから 一日も早く 自己の心を真理に

順応する謙虚なものとして 真の幸福を収受されんことを

心よりあえて推奨する



*英語のことわざ「Heaven(God) helps those who help themselves.」の訳語。
他人に頼らず、自立して努力する者には天の助けがあり、必ず幸福になるという意味。
怠惰な者には、決して幸福は訪れないということ。




Real happiness is naturally brought from a fumble mind with

which gratitude the existence of life is expressed sincerely.
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by florence18 | 2014-07-27 19:35 | *how to 6

新箴言23 善なることを行おうと心かける

日常生活を行う際 能う限り 善なることを行おうと

心かけることは 人生の最も尊いことである




日常の人生生活を 自他の何れに対しても独りぎめのわがままな

自己本位の気持ちでなく お互い人間同士の間柄を極めて円滑に融和するような

普遍的妥当性のある言葉と行為のみで行おうと心がけて

かつそれを確実に実行うすることなのである

そうすればそれが期せずして いっさいすべてがそのまま善なるものに共通するからである




『不偏愛の実行』不偏愛とは何を意味をするかと言うと

率直に言えば何ものをも憎まざる公平無私の純正なる愛情を持って

人にも物にも 否 ありとあらゆる一切に平等に相接することである

それは繚乱(明らかに輝くさま)たる陽光と同様に




だから万一愛の情に偏りがあるのでは 本当の人とはいえないのである

好悪の差別感をはなはだしく持つ人は 自分もまた他人から同様に好悪される


すると 広大無辺の天地におりながら 極めて範囲の狭い人生に活きることを

自然的に余儀なくされる


ところがこれに反し 好悪感から離脱し得た人に好かれる人になれば

人生は安らかなものになり あらゆるものが備わった人にとなれる



人はなんびとといえども ひとかどの出世成功をなし能う(あたう)ように

生まれながらにしてできているという絶対真理があるからである

であるのにもかかわらず いつまでたってもうだつが上がらず

一生を大したものにもならず過ごしてしまう人が現実に存在しているのは

要約すれば今述べたような必須要素の養成を生活条件の最大要項として

その考慮の中に置かない錯誤があるからである



しかしこの重大要素が 不偏愛の実行に専念すると自然に完全に解決されるのである

というのは 不偏愛こそは とりもなおさず大宇宙の侵すべからざる

絶対真理だということは どんなときにも忘れてはいけない

心に銘記しておくべきことである
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by florence18 | 2014-07-23 18:28 | *how to 6

新箴言22 人生は侭ならぬもの

人生は侭ならものと 正しく自覚するとき 

不自由や不満と言うものを少しも苦悶で感じなくなる



およそ人間の苦労というものを仔細に検討すると

それは概ね(おおむね)自分の思う事 考えること なかんずく

欲求することが 自己の思うようにならぬ場合の心のもつれから

生ずる心理現象である


しかし考えよう!

お互い人間がもしもこの世がおのれの思い通りになる世界だとしたら

いったいどうであろうか?ということを



この広い世の中には 思う事願う事が満ち足りていて

いわゆる幸福だと思えるようない人もいないことはない

その人々がその現在に限りなく感謝満足して その心の中に

何らの要望も欲望を持たないのなら それは確かに幸福であろう

しかし少しでも現在の状態に満足を感じないで 

新しい要望や欲求が心の中に生ずるとしたらどうであろう?



英国の諺に『金持ちほど欲が深い』というのがある

人間の心の中に生ずる欲望という心理作用は 金持ちであろうとなかろうと

常に次から次へと新規なものを考え出して止むとことがないものである

そしてその上に欲求心というものは 満たされても満たされても止まるとことがなく

際限なく発動するものなのである


昔の道歌に『思う事叶えばまた2つ 3つ 4つ 5つ 6つかしの世や』

というのがあるが この歌こそ いかんなく人間の欲望に対する心理現象を

徹底的に批判したものといえる


こういう状態というものは 人間の精神態度が更改されない限り 換言すると

心の持ち方が切り替われない限りは いかなる時代が来ようと かつまた

いかなる身分境遇になろうとも いつまで経っても手を変え品を変えて人間を苦労させる

英国の諺に『今までそうであれば これから先もそうである』というのがあるが

けだしこの言葉は人間の精神態度そのものが更改されない場合の

対人生現実批判にあてはめられると思う



心の平安を確保する条件は 外因にはなくて内因にあるのである

やさしくいえば こころひとつのおきどころという事実こそ

その内因として重視すべき先決的条件なのである



であるからその内因を確実なものにするためには

まず第一に前掲のとおりに 人生はままならぬものというのが

侵すべからざる人の世の常則であると正しく自覚することである


そうすればこの尊い自覚は 直ちに心の本善と相呼応して それまで

しきりに不自由や不満と言う心理作用のために苦悶させられていた

悪現象が 自然と心の中から雲散霧消され 万が一おのれの心の欲求する

ものが満たされないときでもいささかも心を苦しめず ただ現在あるそのもので

満足すると言う階級の高い心的状態になりえる



そしていつも颯爽として 貪欲の炎に 心が苦しめられなくなる


要約すれば かくして初めて不滅照心(永遠の真理に照応した心で活きること)

の真人としての真の本領が発揮され 期せずして本当の幸福感に包まれた人生に日々

愉々快々として活きることができるのである












If we rightly take life is such a world as we cannot have it our ownway,

restraint or dissatisfaction will not bring on an agony in the least.
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by florence18 | 2014-07-19 19:02 | *how to 6

新箴言21 どんな場合にも慌てない

どんな場合にも 慌てない人となるには 平素の言動を

できるだけ落ち着いて行うように心がけるべきである



多くいうまでもなく 人間と言いうものは男女の区別なく

いかなる場合にもその人生に活きる際慌ててはいけないのである


というのは 人生に生ずる錯誤(さくご)や過失というものは

その原因が心が慌てたときに多いからである


慌てるというのは またの名を周章狼狽(あわてふためくさま)というが

これは心がその刹那放心状態に陥って 行動と精神がとが全然一致しない状態を

いうのである


心がこうした状態に陥った時というものは 意識は概ね不完全意識になっているのである

いいかええると 心があってなきに等しい状態になるのである

だから さまざまの過失や錯誤が生ずるのも当然である

そしてそういう心になると 時には笑えない滑稽ともいうべき

ミステークさえ行うのである



たとえば 手に持っているのを忘れてその物質を紛失したと

早合点して大騒ぎして捜すなどどいう 常識ではとうてい

考えられない珍芸さえ演出するのである



こういう失態は 平素落ち着いた心的状態で生活行動を行ってないな

ということが その主因をなしているのである

すなわち 人間というものは習慣が第2の天性をなすものであるから

平素の生活行動が落ち着いた状態で営まれていると 

それが知らず知らずの間に習慣化して 日常の人事世事に対しても

どうしても軽挙妄動的(軽はずみでむこうみずな行動をすること)

で対処することになる




昔 柳生但馬守がいまだ修行中の折 沢庵禅師に次のような質問をしたことがある

『一本の剣は扱いやすし されど 数本ともなればいかになすべきや?』

禅師は『1本を扱う時と同じ心をもって 数本もやはり1本1本扱うべし』と。

まことに これまさに至妙の言である



真に沈着な心こそが 明澄なる(明るく澄んでること)意識を生み出し

明澄なる意識こそがその行動をさいぜんとして(区別がはっきりしているようす)

遅速暖急誠によくこれを統御するものである

すなわち武道の極意を把握するものや その他技神(あることに超越した技を有している人)に

入るような堪能精錬(たんのうせいれん)の人はみなこの真理にしたがっている



これあるがゆえに われらはこの真理を深く尊重し心に銘記して

どんな時でも平素の行動をできるだけ落ち着いておこなうように心がけよう


In order that we may not be disconcerted in any event,

we should try to be as self-possessed in our speech and behavior at ordinary time.



新箴言21












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by florence18 | 2014-07-19 17:37 | *how to 6

新箴言20 

摸倣も極致に到達すると真実と同様になる

この真理に則って 善いという事は極力 摸倣に専念すべきである



国外での任務に従事するため出発のとき お別れに参上した際

恩師は『できるだけ善かことは極力真似することばい

そして人にめいわくかくるような悪かことは決して真似するでなかぞ』

とねんごろにいわれた

自己を完全に啓発し 自己を真実に向上させ人の世の

ために真に役立つ真人となろうためには ひたすらこうした

こころがけで何でも良いことは摸倣することに専念すべきである


Imitation achieved to perfection attaind as good as true.

Therefore,what is good shoud be imitated to the utmost.


新箴言20





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by florence18 | 2014-07-19 17:33 | *how to 6

新箴言18 天真流露

人生に活きる際 気取ったりぶったりせぬように

心がけると どんなに心に余裕ができるかわからない

禅の言葉に『無碍自在』というのがある

これは心に何ら執着のないときの心の力が

その融通性を100%にして その可能率を向上するという

意味を喝破したものと思う



これは理屈でなく 心に何らの執着もない場合は

いいかえると心が何物何事いもとらわれていないときには

これを形容すれば 円転滑脱 自由自在に 臨機応変の対応が

できるものであるということは われわれが人生において

経験する事実がしばしばこれを証明している




反対に心に何かの執着 すなわちととらわれがあると

心の力はたちまち凝縮して その可能率が著しく低下する



要するに この実際の消息を考察すると 人生に活きる際

気取ったり ぶったりすることがどれだけ無駄な損失を自己の人生に

招致するかわからないということも明白に理解されるはずである



ところがこの明白な事理が(事象とその道理)歴然として存在しているのにも

かかわらず 世の人の多くはやたらに気取ったり ぶったりすることを

さながら常習としておこなっている


しかも それが自分をえらく見せようとか あるいは安っぽく

見られたくないとか または強いように見せようとか ばかにされたくないとか

等々 それがもうすでに価値のない執着 すなわちとらわれになっている

ということに気付かずに 盛んに気取ったり ぶったりということに苦心する

それどころかむしろ腐心するといってよい実情である

そしてその結果 前述したとおり 知らず知らずの間に心の力を

著しく低下させている



要約すれば そうした行為はとりもなおさず 精神生命の消耗率を

異常に促進するからである

鉛を金に見せよう 石ころを宝石にみせようとするのと同然で

それは異常な精神消耗の原因となるだけである


本当にできている人というものは 決してぶりも気取りもしない

いわゆる 天真流露そのままである



これは私が日露戦争後 挑戦で当時の韓国統監であった伊藤博文さんから

直接耳にした話であるが あるとき伊藤さんが『肝は伊藤満の薫陶を受けたそうでそうだが

あの人は実に偉い人である 現に自分が私淑している粗い石禅師が かつて当山君に

相会したときの感想として 今までいろいろの人に会ったが 頭山氏のようなどう見ても

少しも偉く見えないでしかもほんとうに偉いと思う人に会ったことがないと非常に感激していた』

と話されましたが まさにたしかに頭山恩師は 石禅師のごとく極めて平凡に見える、少しも

偉さを表さないという偉い人であった

いつも同じ状態でいられたお方である



天風教義が 常に心の態度を積極的に堅持せよと教示し さらに絶対積極の態度とは

いっさいに対して不即不離(お互いにつきもせず離れもしない関係)であることなりと

説破し これこそが虚心平気の絶対境地というのであると訓えているのも 

要は無碍にして(とわられがなく自由自在な事)自在なりという真に綽綽たる余裕を

心にもつ真人としての人生に活きる人をおおからしめたいがためで

また真の人生幸福というものはそうした人に恵与されるものであるという

峻厳なる宇宙真理をおろそかになし能(あた)わぬためである



If we try not to give ourselves airs nor to be affected in life,

affected in life,we will find how much we can be composed in mind.



新箴言18



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by florence18 | 2014-07-18 15:43 | *how to 6


不安や悩みや病気を乗り越えて スパラシキ人生*にするための方法を書いてます。


by florence18

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