聖なる予言 第五章 神秘体験

何とか生き延びたのだ。

私は前に向き直るとあぐらをかいて座り、うっとりとするほどの喜びを

味わっていた。

ここに永遠にいたかった。太陽が輝き 空があくまで青いすばらしい日だった。



空に向かって手を伸ばしたとき 自分の身体の感じが今までとまるで

違う事に気がついた。腕は信じられないほど楽々と上に上がり 背中 首

頭を努力しなくても完全にまっすぐにすることができた。

あぐらの姿勢から 腕の力を使わずい立ち上がって 体を伸ばすこともできた。

それは完全な軽やかさの感覚だった。

遠くの山々を眺めていると 昼の月がちょうど沈もうとしているのに気がついた。

鎌のように細い月で 地平線におわんを伏せたような形でかかっていた。

一瞬のうちに なぜ月がその形をしているのか 私には理解できた。

何億キロも離れたところにある太陽が沈みつつある月の上の部分だけを

照らしているのだった。

私は太陽と月の表面を結んでいる線をハッキリと認識することができた。

そしてこれは私の意識をなぜかもっと外側に拡大していった。

私は地平線に沈んだ月がもっと西の方に住んでいる人々に

どんなふうに見えるか想像することができた。


このイメージが浮かんだ時 私の背骨を下の方から感動が貫いた。

そして 私の頭上にいつもあると感じている空間が 自分の足の下の地球の反対側にも

同じだけあると認識した、というより体験したのだった。

その時 私の背中はさらにまっすぐになったように思えた

生まれて初めて私は地球が丸いと言う事実を 知的な概念としてではなく

実際の感覚として知ったのだった。

ある意識面ではこの気付きに私は興奮したが もう一つの意識のレベルでは

これは全く自然なことのように思えた。 今はただ 四方に広がる空間の真ん中にポッカリと

浮かんでいる感覚に身を任せていたかった。

そこに立っていても地球の引力に抵抗して自分の足で地球から自分を引き離すのでではなく

身体の中の浮力で持ち上げられているような感じだった。

それはちょうど、足が地面に着くか着かないかぐらいに浮き上がるだけのヘリウムを

つめた気球になったような気分だった。

一年間手中的な鍛錬を積んだあとの 完璧な運動選手の状態にも似ていた。

ただそれよりもずっと調和がとれて軽やかだった。


すべてのものが自分の一部であるように私は感じていた。

山の頂上にすわって四方に広がる風景を眺めていると 自分の身体だと普段思っていたものが

自分に見えるすべてのものから成る大きな体の頭の部分にすぎないと感じられた。

宇宙全体が私の目を通して それ自身を見ていた。


私は最初の物質が爆発して宇宙となる様子を見ていた。

そして第三の知恵に書かれているように本当の意味の個体は存在しないということに気がついた。

物質はある特定のレベルで振動しているエネルギーにすぎず 最初は最も単純な振動帯体の形で存在していた。

水素と呼ばれるものである。

それが宇宙にあるすべてだった。水素だけだった。

(中略)


私は一瞬のうちに進化の全物語をみたのだった。

それはあたかも計画されていたかのように物質がせいぶつになり より高い振動のものへと

そのための条件を想像しながら進化し ついに人間が出現するという物語だった。


私は山の上に座っている間に この進化が人間の生命の中でさらにどうのように

発展してゆくか おおかたは理解できた。 これから先の進化は人生で偶然の一致を体験するということと

関係していた。こうした同時に起こる出来事が 私たちの人生を前進させ 同時により高い振動を創り出して

進化を推し進めてゆくのだ。






『食べ物はエネルギーを得る第一の方法です』と彼が言った。

『味は入り口です。あなたは味に感謝しなければいけません。

食べる前にお祈りをするのはそのためです。

それもただ感謝するだけではなく 食事を聖なる体験にするためです。

そうすれば食べ物のエネルギーがあなたの身体に入るようになります』




『しかし 食べ物をとるのは第一歩にすぎません』と彼は言った。

『この方法で個人のエネルギーが増すと あなたはすべての物の中にある

エネルギーを自分の中に取り込むことを学びます。

私たちのまわりにあるものは すべてエネルギーを持っています

しかしそれぞれ特別の種類のエネルギーを持っています。これは

ある場所が他の場所よりもエネルギーをより高めてくれる理由です。

あなたがそこのエネルギーに合うかどうかによるおんです。

心を開き 天と繋がり 感謝の気持ちを持たなければなりません。

エネルギーの場を見るのと同じですが さらに一歩すすめて

自分がエネルギーに満たされた感覚を得ます。』




私は気を見つめ 山頂で味わった感情を想い出そうとした。

少しづつ 私は木の形や存在を素晴らしいと思い始めた。

その気持ちは次第に高まってゆき ついに実際に愛を感じるほどになった。

その気持ちはまさに 子供の時 母に感じた思いや 十代の頃の幼い恋の

対象だった少女に感じた思いと同じものだった。

しかもこの愛は木に対してだけではなく 全体的な深い感情として

存在していた。私はすべてを愛していた。




『あなたが物の美しさと個性を感じると あなたはエネルギーを受け取ります。

そしてあなたの気持ちが愛まで高まるとあなたはそうしたいと思っただけで

エネルギーを送り返すことができるのです』

しばらくずっと私はそこで木と共に座っていた。

木に意識を集中し その形や色を称賛すればするほど たくさんの愛を受け取るように

感じた。不思議な体験だった。私のエネルギーが流れ出して木を満たしていく様子を想像したが

それを見ることはできなかった。


『びっくりするような体験でした。愛を想い出すことによって 自分の心を開くことが

できると感じたのです。私は一日中そこにいました。』

サンチェスはもっと真剣になった。

『愛の役割はずっと誤解されてました。愛とは善人になるために何かするとか

道徳的義務感から世界をもっと良い場所にするとか あるいは快楽を諦めるべきだと

いうようなことではありません。

エネルギーとつながると興奮し 至福感を感じ それから愛を感じます。

この愛の状態を維持するために 十分なエネルギーを見つけることは確かに世界を助けますが

それよりもまず第一に 自分のためになります。それは私たちにできる

もっとも気持ちの良い事なのです』




『神秘体験が起こると その人のエネルギーの場はどのように見えるのですか?』

『外側に大きく広がって 少し色が変わります』

『何色ですか?』

『普段はぼんやりした色から 緑や青に変化します

でも一番大切なことは それが広がるということです。

例えばあなたが山の上で神秘体験をしたとき あなたのエネルギーは宇宙全体に

流れ出しました。要するにあなたはつながって 全宇宙からエネルギーを引き寄せ

今度はあなたのエネルギーが広がって すべてのもの すべての場所を包み込んだのです

その時どんな気持ちがしたか 思い出せますか?』

『はい、まるで 全宇宙が私の身体のように感じました

私はその頭というかもっと正確に言えば 目になったような気がしました』

『そうです。そしてその時あなたのエネルギーの場と宇宙のエネルギーの場が

ひとつになったのです。あなたの身体になったのです』

『人間は宇宙の進化をどんどん高い波動の複雑なものへと 進めてゆくのです』





『物質的な宇宙は純粋なエネルギーであり、そのエネルギーは

我々がどう考えるかに反応します

第四の知恵は 他人を支配し 他人の思考を奪うことによって

彼らからエネルギーを盗むと言う 人間のくせを明らかにします

これはエネルギーが不足し どこからも入ってこないと感じるために

私たちが犯している犯罪なのです。こうしたエネルギーの不足は

より高次の源につながることによって 当然解消されるのもです

もし私たちが心を開きさえすれば 宇宙は私たちが必要とするものの

すべてを与えてくれます。これは第五の知恵の啓示です』





『人生で私たちを導いてゆく出来事が 偶然をこえておこるようになると

私たちはより活性化した人間になります。そして運命が私たちを導いていくように感じます

それが起こると 最初に偶然の一致をもたらしたレベルのエネルギーが私たちに授けられます。

恐れがある時 私たちは打ち負かされ エネルギーをうちないますが このエネルギーレベルが

新しい限界となっているので そこまでは簡単に取り戻すことができます

私たちは新しい人間に生まれ変わって より高いエネルギーレベルの中に生き

より高い波動レベルに存在しています。このプロセスが分かりますか?

私たちを満たし 成長し 満たし また成長するのです。

こうして人間はより高い波動へと宇宙の進化を続けているのです。』







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by florence18 | 2014-11-05 14:29 | *The celestine proph


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